社会福祉法人に精通した公認会計士は日本に何人いるか?
2017/10/19
結論から言います。
わかりません。
すみません。正確なところはわかりません。
ただ、推測はある程度できます(何をもって精通しているとするかは微妙なところですが)。
現在、日本に公認会計士は28,160人います(平成27年12月31日現在。)
ご存知かもしれませんが、公認会計士は営利を目的とする一般企業の会計監査を行うことを期待されて創設された資格です。
そのため、試験科目も一般企業を対象とした会計学や監査論及び法律等で構成されています。
また、試験合格後もほとんどの合格者が一般企業の監査を行う監査法人に就職し、上場企業等の監査を業務とします。
従って、ほとんどの公認会計士が、社会福祉法人と接したことすらなく、
社会福祉法人がどのような存在で、社会的にどのような役割を果たしているのかを認識している公認会計士はかなり少数です。
逆に社会福祉法人に対してのみ業務を提供してきた公認会計士はまずいないと言っても過言ではありません(社会福祉法人の顧問をしたり、社会福祉法人の監事に就任している公認会計士は若干います)。
その上で、社会福祉法人にも公認会計士監査が必要になったことを明確に認識している公認会計士は、感覚的には10人に1人程度で、業務上社会福祉法人を対象に何らかのサービスを提供したことがある公認会計士、さらには社会福祉法人の新会計基準に精通した公認会計士は100人に1人くらいではないかと感じます。
つまり、非常にアバウトな推測ではありますが、社会福祉法人に精通した公認会計士は、
全国に
28,160人×1%=281人
程度なのではないかと推測します。
これが多いか少ないかはわかりませんが、
今回の制度改正で会計監査が必要となる社会福祉法人が2,000近くあると言われていることを考えると、個人的には少ないのかなと感じます。
社会福祉法人に精通した公認会計士は取り合いになるかもしれません。