公認会計士と監査法人 どちらに頼むのが良いか?
2016/08/25
公認会計士と監査法人の違いは、公認会計士個人か5人以上の公認会計士が共同して作った法人かということで、社会福祉法人の会計監査人には、公認会計士でも監査法人でもどちらでもよいこととされています。
それでは社会福祉法人が会計監査人を依頼するには公認会計士と監査法人のどちらが良いのかは気になるところではないでしょうか?
誤解を恐れずに結論から言うと、
費用をなるべく抑えたいのであれば個人の公認会計士に、
ブランド力や海外のネットワークを活用したいのであれば監査法人に、
依頼するのが良いと思います。
個人の公認会計士に頼んでも監査法人に頼んでも監査の結果として受け取るのは、同じ監査報告書のみです。
社会福祉法人の監査のように法令で監査を受けることが義務付けられている法定監査の場合、監査をするにあたって遵守すべき監査基準があり、公認会計士であろうと監査法人であろうとその監査基準に準拠した手続きで監査を実施します。
従って、最終的に社会福祉法人が受け取る監査報告書の効力にも信用力にもなんら違いはありません。
また、どちらの監査を受けても、公認会計士だから、監査法人だからという理由で行政や金融機関から何か指導を受けたり文句を言われることもありません(公認会計士だろうと監査法人だろうと万が一監査の質に問題があれば別ですが)。
必要十分な監査を比較的低額に受けたいのであれば個人の公認会計士に、
海外の社会福祉法人に該当するような非営利法人の動向や監査の情報を聞きたいなら、
海外にもネットワークを持つ大手の監査法人に依頼するのが良いと思われます。