樋口活介公認会計士事務所  医療法人会計監査スペシャリスト

医療法人会計監査スペシャリスト

良い公認会計士を探すときのチェックポイント

      2017/10/24

ホームページだけでなく、実際に契約に至る上では事前に公認会計士とお会いになると思います。

 

 

その時にも、是非ズバリ、

うちの法人では監査費用がいくらになりますか?

とお聞き頂くのが良いと思います。

 

 

皆さんだったら下記の2パターンのうちどちらの回答が欲しいですか?

 

【パターン1】

「そうですねぇ、正確なところは今後詳しくお話しを聞いて予備調査をしてみないとわかりません。

監査費用は単価×工数で決まりますので。

 

あと、監査初年度になりますから、作業量がどのくらいになるかは現段階ではまだなんともお答えできませんね。

ところで…(自分が聞きたい別の話へ)」

 

 

 

【パターン2】

「ホームページで御法人の決算書をざっと拝見してきました。

病床数が180で、昨年の医業収益が約30億円でしたので、おおよそ年間で350万円~400万円くらいになります。

 

参考までに、○○県にある同じくらいの規模の法人では360万円です。

 

また、△△県にある同じくらいの規模の法人では420万円なのですが、そこは別にクリニックも運営されているので若干高めになっています。

正確なお見積りは予備調査をさせて頂いてからになりますが、おそらく350万円~400万円のレンジに収まると思います。」

 

 

いかがでしょうか?

 

 

パターン2では、見積りの根拠と「350万円~400万円」と目安となる数字をきちんと伝えています。

 

当然のことではありますが、訪問前にきちんとホームページ等から事前準備をしている点は評価できますし、話の内容から他の医療法人の監査も受注していて、医療法人のことを全くわからない公認会計士ではなさそうだとの判断もつきます。

 

 

確かに正確な見積りはきちんと調査してからでないと出せないでしょう。

 

 

しかし、そんなことは質問をする皆さんもわかりきっていて、その上で目安を聞きたいと思っているから質問したわけですよね。

 

1円単位で正確な答えを聞きたいわけではなく、これまで経験がないことだから100万円なのか500万円なのか心づもりをしたくて聞いているのだと思います。

 

その聞いている側が欲しい答えをきちんとその目線になって、かつ専門的な観点も交えて回答できる公認会計士かどうかで、監査を受けるときのサービスも概ね想像がつくのではないでしょうか。

 

 

もちろん最終的に決める際には、人柄が信用できそうか、ウマが合いそうか、費用面などの要素を総合的に検討して頂ければよいのではないかと思います。

 

 

 

 - 良い公認会計士の見つけ方